わたしは悪役令嬢になった転生一度目、婚約破棄され、処断された。転生二度目、浮気され心も体も壊れた。相手側は自分が間違っていたと後で思う。でも間に合わない。転生三度目は、素敵な王太子殿下に溺愛されます。

 結婚式は、出席者の祝福を受けながら進む。

 わたしは胸が一杯になりながら、オクタヴィノール殿下とその儀式をこなしていく。

 それにしても、礼服を着用したオクタヴィノール殿下は、いつもにも増して凛々しい姿だ。

 そして、笑顔が素敵。

 甘い気持ちになってくる。

 このような素敵な方が、わたしと結婚するのは、わたしが夢の世界にいるからなのでは……。

 そういうことさえも思ってしまう。

 わたしはオクタヴィノール殿下のことがますます好きになっていく。

 わたしたちは、指輪の交換を終えた。

 その後は、いよいよ誓いのキスをすることになる。

 オクタヴィノール殿下とのキス自体は今までもたくさんしていた。

 しかし、今回のキスはその中でも特別な意味を持つものになる。

 「リディテーヌさん。わたしはあなたのことを一生愛します」

 「オクタヴィノール殿下、わたしもオクタヴィノール殿下のことを一生愛します」

 わたしたちはそう言い合うと、お互いの唇と唇を近づけていく。

 そして……。

 わたしたちは誓いのキスを行った。

 これで、オクタヴィノール殿下とわたしは、正式な夫婦になったんだ!

 わたしは胸がとても熱くなっていく。

 キスが終わった後、わたしたちは、出席者の方を向いた。

 ここに来てからもう一年以上になる。

 その間、オクタヴィノール殿下の補佐として、一生懸命ルクシブルテール王国の為に尽くしてきた。

 まだまだこれからというところだけれど、その努力を少しでも評価してもらえているとありがたい。

 そう思っていると、国王陛下、王妃殿下、お父様、継母、オディナティーヌ、そして、たくさんの人たちが、さらに大きくわたしたちを祝福し始めた。

 とてもうれしい。

 その祝福の中で、わたしたちは、お互いのことを一生愛していくことを誓うのだった。

 こうして、わたしたちの結婚は正式に成立した。

 オクタヴィノール殿下とわたしは、結婚式とその一連の行事が終わった後、オクタヴィノール殿下の寝室のベッドの上に隣合わせで座っていた。

 風呂にそれぞれ入り、体を洗った後、寝間着に着替えている。

 オクタヴィノール殿下は、

 「これで、わたしたちは、正式に夫婦になることができました。わたしはあなたのような素敵な方と結婚することができて、とてもうれしいです」

 と言った。

 わたしはそれに対し、

 「わたしの方こそ、オクタヴィノール殿下のような素敵な方と結婚することができて、うれしいです」

 と応える。

 出発点での人生でも、転生一度目の人生でも、たどりつくことのできなかった結婚。

 あこがれ続けていた結婚生活。

 今、それが始まろうとしている。

 オクタヴィノール殿下は、わたしを抱き寄せた。

 「リディテーヌさん、好きです」

 「わたしもオクタヴィノール殿下のことが好きです」

 重なり合う唇と唇。

 わたしの心は甘いものになっていく。

 しばらくの間、キスをした後、オクタヴィノール殿下は唇を離した。

 わたしは少し残念な気持ちになる。

 オクタヴィノール殿下は、

 「リディテーヌさん、わたしはあなたと一緒に幸せになります。そして、一緒にこの王国をさらに発展させて、この王国の国民を幸せにしていきます。そして、わたしはあなたを一生愛し続けることを誓います」

 と力強く言った。

 わたしも、

 「わたしもオクタヴィノール殿下と一緒に、幸せになります。そして、オクタヴィノール殿下と一緒に、ルクシブルテール王国をさらに発展させていき、ルクシブルテール王国の国民を幸せにしていきたいと思っています。わたしはオクタヴィノール殿下が好きです。そして、わたしはオクタヴィノール殿下のものです。愛しています。わたしも一生オクタヴィノール殿下を愛し続けることを誓います」

 と熱意を込めて言う。

 「リディテーヌさん、わたしはあなたのものです。大好きです。愛しています」

 「オクタヴィノール殿下、わたしはオクタヴィノール殿下のものです。大好きです。愛しています」

 オクタヴィノール殿下とわたしは、唇と唇を重ね合わせる。

 そして、そのままわたしたちは、二人だけの世界に入っていく。

 甘くて、幸せな気持ち。

 その世界の中で、わたしはオクタヴィノール殿下のことを一生愛し続けていこうと思った。

 そして、一緒に幸せになっていきたいと思うのだった。