当たり前のように中学校も一緒に通うものだと思っていた。
私はそんなことを頭で考えているうちに、耐えきれず涙が溢れてしまった。
『…お引越し、したくないよお…』
私は気づくと声をあげながら泣いていた。
すると、伊織くんがいきなり私を抱きしめた。
『俺、茉白ちゃんのことが好きだよ』
泣きじゃくる私に抱きつきながらそう言った。
そんなの…。私だって。
『私だって、伊織くんのこと好きだよ』
伊織くんが体を離して私を見る。
『それって…』
『伊織くんは一番大切な幼なじみだもん』
すると、伊織くんはなぜか少し悲しそうな顔をして笑ってた。
なんでそんな表情するの?
もしかしてそう思ってたのは私だけだった!?
その時はどうしてそんな顔をしてたのか全く分からなかった。
でも今ならわかる気がする。
高校生になった、今なら。


