最近、夢を見る。暗い座敷で、老人が布団に横たわっているのを見る夢だ。俺の視点は廊下の方にあり、老人の顔はよく見えない。けれど何回も夢を見るにつれ、徐々に視点が老人に近付いていっている。そして今、また俺はその夢を見ている。視点は廊下に戻っていた。しかし少しすると、ゆっくりと視点が動き出す。老人の方へ、天井を伝うように。俺の視点は老人の真上にまで来た。初めて見る彼の顔。彼は笑顔で、拍手をしていた。