久遠のスタジオの扉が静かに開いた。
昼の光が差し込む前の、少し青みを帯びた空気の中で、御影がゆっくりと姿を見せた。
柚歩は思わず息を止めた。
三年前の記憶が胸の奥でかすかに揺れる。
でも、今日はその揺れ方が違っていた。
久遠が軽く会釈し、
「来ると思ってた」
と静かに言った。
御影は何も言わず、スタジオの中央に歩みを進めた。
「……音楽プロデューサーの御影真悟です。ずっと、あなたの声を探していました。
――一度、聴かせてもらえますか」
その声は、過去をなぞるようでいて、
未来を開くための鍵のようでもあった。
柚歩は深く息を吸い、
胸の奥に残る光と影の境界を確かめるように目を閉じた。
歩の影が静かに揺れ、
優海や久遠、琉生、愛生の光がそっと重なる。
声を出した瞬間、空気がわずかに震えた。
三年前とは違う。
痛みではなく、光が広がる揺れ方だった。
御影は目を閉じて聴いていた。
その表情は読み取れないのに、空気の密度だけが確かに変わっていく。
昼の光が差し込む前の、少し青みを帯びた空気の中で、御影がゆっくりと姿を見せた。
柚歩は思わず息を止めた。
三年前の記憶が胸の奥でかすかに揺れる。
でも、今日はその揺れ方が違っていた。
久遠が軽く会釈し、
「来ると思ってた」
と静かに言った。
御影は何も言わず、スタジオの中央に歩みを進めた。
「……音楽プロデューサーの御影真悟です。ずっと、あなたの声を探していました。
――一度、聴かせてもらえますか」
その声は、過去をなぞるようでいて、
未来を開くための鍵のようでもあった。
柚歩は深く息を吸い、
胸の奥に残る光と影の境界を確かめるように目を閉じた。
歩の影が静かに揺れ、
優海や久遠、琉生、愛生の光がそっと重なる。
声を出した瞬間、空気がわずかに震えた。
三年前とは違う。
痛みではなく、光が広がる揺れ方だった。
御影は目を閉じて聴いていた。
その表情は読み取れないのに、空気の密度だけが確かに変わっていく。

