翌日。
会社のエントランスで琉生の姿が見え、胸が跳ねるのに、足がすくんだ。
呼ばれた瞬間、心臓が痛いほど鳴った。
「昨日は、本当に……」
琉生が言いかけた言葉を遮るように、柚歩は深く頭を下げた。
「すみません……急いでいるので……」
自分でも分かるくらい声が震えていた。
琉生の表情が揺れた気がした。
見ないようにした。
見たら、また心が動いてしまう。
そのまま足早に通り過ぎ、背中に琉生の視線が残っている気がして胸が苦しくなった。
——避けてる。
——分かってる。
——でも、今は無理……。
痛みがまだ、あまりにも生々しかった。
エレベーターの扉が閉まる瞬間、柚歩は小さく息を吐いた。
「……ごめんなさい……」
誰に向けた言葉なのか、自分でも分からなかった。
会社のエントランスで琉生の姿が見え、胸が跳ねるのに、足がすくんだ。
呼ばれた瞬間、心臓が痛いほど鳴った。
「昨日は、本当に……」
琉生が言いかけた言葉を遮るように、柚歩は深く頭を下げた。
「すみません……急いでいるので……」
自分でも分かるくらい声が震えていた。
琉生の表情が揺れた気がした。
見ないようにした。
見たら、また心が動いてしまう。
そのまま足早に通り過ぎ、背中に琉生の視線が残っている気がして胸が苦しくなった。
——避けてる。
——分かってる。
——でも、今は無理……。
痛みがまだ、あまりにも生々しかった。
エレベーターの扉が閉まる瞬間、柚歩は小さく息を吐いた。
「……ごめんなさい……」
誰に向けた言葉なのか、自分でも分からなかった。

