翌日の帰り道、会社を出た瞬間に夜風が頬を撫でていき、昼間の喧騒が嘘みたいに静まりかえった。
街灯の光だけが細く道を照らし、その細い光の中を柚歩は歩きながら胸の奥に残った“昨日からの熱”をどう扱えばいいのか分からず。
息を吸うたびにその熱が静かに揺れた。
会いたい……。
でも、会いたくない。
怖い……。
でも、期待してしまう。
そんな矛盾ばかりが胸の中で渦を巻き、歩くたびにその渦が深く沈んでいく。
スマホを取り出す。
画面には“我妻琉生”の名前が静かに並んでいた。
新しい通知はなく、それだけで胸が少し沈み、でも沈んだ自分に気づいてまた胸が痛くなり、息が少しだけ震えた。
「……何やってるんだろ、私」
小さく呟いて夜空を見上げる。
雲の切れ間から覗く月がどこか頼りなく揺れ、その揺れが胸の奥のざわつきと重なった。
昨日よりも深く、今日よりも重く、明日にはもっと大きくなってしまいそうで。
怖いのに逃げられなくて、胸の奥が静かに軋んだ。
怖い……。
でも、逃げられない。
そんな気持ちを抱えたまま、柚歩はゆっくりと歩き出し、
その足取りはまだ自分でも気づいていない“運命の夜”へ静かに向かっていった。
街灯の光だけが細く道を照らし、その細い光の中を柚歩は歩きながら胸の奥に残った“昨日からの熱”をどう扱えばいいのか分からず。
息を吸うたびにその熱が静かに揺れた。
会いたい……。
でも、会いたくない。
怖い……。
でも、期待してしまう。
そんな矛盾ばかりが胸の中で渦を巻き、歩くたびにその渦が深く沈んでいく。
スマホを取り出す。
画面には“我妻琉生”の名前が静かに並んでいた。
新しい通知はなく、それだけで胸が少し沈み、でも沈んだ自分に気づいてまた胸が痛くなり、息が少しだけ震えた。
「……何やってるんだろ、私」
小さく呟いて夜空を見上げる。
雲の切れ間から覗く月がどこか頼りなく揺れ、その揺れが胸の奥のざわつきと重なった。
昨日よりも深く、今日よりも重く、明日にはもっと大きくなってしまいそうで。
怖いのに逃げられなくて、胸の奥が静かに軋んだ。
怖い……。
でも、逃げられない。
そんな気持ちを抱えたまま、柚歩はゆっくりと歩き出し、
その足取りはまだ自分でも気づいていない“運命の夜”へ静かに向かっていった。

