Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー

会議室の扉が閉まる音が静かに空気を切り、柚歩は胸の奥がじんわりと熱いまま資料を抱えて席に着いた。
今日の追加打ち合わせ、あの人がまた来る。
その事実だけで心が落ち着かず、息を吸うたびに胸の奥が静かに揺れ続けていた。

扉がノックされ、要が軽く手を挙げた。

「どうぞー」

その瞬間、足音が近づき、革靴の落ち着いたリズムが床を叩き、柚歩の心臓がひとつ跳ね、呼吸が浅くなる。

扉が開く。
琉生が立っていた。
昨日よりも柔らかい表情で、視線がまっすぐこちらへ向いた。
その視線に触れた瞬間、胸の奥が静かに震えた。

「失礼します。Ciel Bleuの我妻です」

その声を聞くだけで胸の奥が熱を帯び、
——また、会えた。
その事実が言葉にならないまま胸に広がり、息が少しだけ震えた。

要が笑顔で迎え、打ち合わせが始まった。
琉生は丁寧で落ち着いていて、柚歩の提案に耳を傾け、その声が胸の奥に静かに沈んでいく。

「……いいですね。とても、素敵だと思います」

その“素敵”という言葉が胸の奥にそっと触れ、静かに沈み、熱が広がった。

要が資料をまとめながら言う。

「細かい調整は、後日直接二人でやり取りしてもらっていいですか?」

琉生が柚歩を見る。
その視線が触れた瞬間、胸がまた跳ねた。