永遠の途中で君と

そして、その日から物語は少し変わる。

貴方はその子について調べるのをやめた。

代わりにその子が見ていた世界を探し始める。

好きだった景色。
好きだった言葉。
好きだった音楽。
好きだった空想。

不思議なことが起こる。

その子のことを知れば知るほど、その子自身は

輪郭を失っていく。

でも、その子が愛した世界が見えてくる。


そしてある日。

貴方はようやく気づいた。

この物語の謎は

「その子は誰だったのか」 じゃない。

「貴方はなぜ、その子を知りたかったのか」

だった。


初めてその子は振り返る。

これまでずっと前を向いていたのに。

夕暮れの海で。
少しだけ笑って。

『やっと気づいた。』

『今度は、貴方の話を、聞かせて?』


これが貴方と君のハッピーエンド?