「でも――」 あたしが顔を上げた瞬間、真剣な表情の和馬くんと目が合った。 視線が絡んで、逸らせなくなった。 「か、和馬くん……?」 ドクン、ドクン、ドクン――。 心臓が大きく動く。 呼吸が苦しい。 久しぶりに、こんなに近くで和馬くんの顔を見た。 緊張する。 一瞬だけ、目を伏せ。 また、和馬くんを見上げた。 徐々に近づいてくる、和馬くんの顔。 和馬くんの目があたしの唇に向いて。 ゆっくりと、重なりあった。 グッと丸くなるあたしの目。 息を吸うタイミングを逃してしまい、酸欠状態。