10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


人だかりを縫って、放送室を目指した。

あのままあそこにいるわけにもいかなかったし、それに……

このままだと、絶対和馬くんは、健くんを――

ドカッ――!!!!

ガタガタガッシャーン!!!!

「はっ――!!!!」

スピーカーから、鈍い音と、何かの倒れる音。

一足遅かった。

和馬くんが健くんに手を上げる前に止めたかったのに……

「健くん――!!」

勢いよく、放送室のドアを開ける。

――え?

その瞬間、目が丸まった。

てっきり、スピーカーから聞こえた鈍い音は、和馬くんが健くんを殴った音だと思ったのに。

床に崩れて顔を歪めていたのは、和馬くんの方だった。

「あ、あれ?」

予想外の出来事で、止めようとしていた体が完全に停止してしまった。