廊下のスピーカーから、何かのこすれるような音が響いた。 耳が痛くて、思わず耳をふさぐ。 「なんだ?」 ヒロくんも痛そうに耳をふさいでいた。 生徒全員、スピーカーに注目している。 『2-D 緒方和馬ーーーーっ!!!!!!』 一瞬、スピーカーが大きく膨らんだ気がした。 あまりの声の大きさに、キーンと耳鳴りがする。 こ、この声って―― 「健くん!?」 「健!?」 ヒロくんと目を見合わせる。 ちょ、なんで? 何してるの、健くん?