10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「帰ってこないね、健」

とうとう昼休みになり、ヒロくんがあたしの席の前に座って言った。

和馬くんの席と、健くんの席を交互に見ている。

あたしも、ヒロくんと同じように目を向けた。

2つの席だけが、浮いて見える。

机の茶色い色が、何だかすごく悲しく見えた。

「昼飯買いに行かない?」

ヒロくんに言われ、うんと頷く。

2人で廊下に出て、購買まで肩を並べて歩く。

和馬くんに、ラインしてみようかな。

どこにいるのか聞いて、今すぐ気持ちを伝えに行こうかな。

このままだと、あたし自身また逃げてしまいそうで怖いんだ。

こういうのって、勢いが大事だからさ……

うん――。

そうだ、ラインしよう。

スカートのポケットからスマホを取り出し、和馬くんの名前をさがしメッセージを打つ。

“和馬くん、どこにいるの?話したいことがあるので、連絡してください”

――送信。

ボタンを押そうとした、その時。

ガガガガ――っ!!!