和馬くんに早く会いたいけど、まずは龍兄にこれを渡して。
いつも通り授業を受けて、昼休みか、放課後に気持ちを伝えよう。
でも、昼休みに告白して。
それでもしフラれたりしたら……
そのあとは、何も手がつかなくなるかもしれないし……
やっぱり、放課後にするべき?
でも……
そしたら、明日学校休むことになるかもだし……
「あ、龍兄」
悶々と頭を抱えていると、あたし達の教室の前で健くんがぼそっと言った。
顔を上げると、教室の中を怪しげに覗いている不審者の姿が。
「龍兄!!何やってんの? 入るなら普通に入れば?」
ヒロくんが大声を出すと、ビクっと龍兄の肩が跳ねた。
覗いていた顔を引っ込めて、目を泳がせている。
でもすぐに、何食わぬ顔であたし達に近づいてきた。
「よ、よお。奇遇だな。こんなところで会うなんて」



