歩きながら見上げた空は、とても高かった。
薄い雲が所々に広がっていて、太陽の日射しを柔らかく反射していた。
たくさんの生徒で賑わう通学路で、ヒロくんと健くんの背中を見つけた。
いつもいるはずの、和馬くんの背中はない。
不思議に思ったけど、同じクラスなんだし。
そのうち会えるよね。
「おはよ」
2人の間から顔を出して挨拶をした。
「おー、おはよ、柏木。朝から元気いいね」
「えへへ。龍兄にこれ渡したときの反応が楽しみでさぁ」
そう言って、袋のさがる右手を軽く上げた。
「そうだね。早く行って、龍兄をさがそうか」
「うん!!」
大きく頷くと、健くんと目が合った。
あたしは、にっこり微笑む。
健くんも、それに答えてくれた。



