10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「あたし、“他のどうでもいいヤツ”なら、好きになってないよ」
「………」
「和馬くんだから、好きになったんだ」
「………」
「和馬くんのどこが好きなのかと聞かれたら、それは、ちょっと今は思いつかないけど」

あたしが言うと、『なんだよ、それ』と、健くんが軽く吹き出した。

「でもなぜか、和馬くん限定で、あたしの細胞が反応するの」
「……うん」
「うまく説明できないけど、心臓が痛かったり、体の中の変なものが熱くなったり」

和馬くんと話すだけで、体の中を喜びが駆けまわって。

目が合うと、吸い込まれるように凝視してしまって。

常に隣にいたくて、和馬くんの好きなものを知りたくて。

和馬くんの、一番になりたかった。

健くんが、風で揺れるあたしの横髪に触れた。

唇に張り付いていた髪を、取ってくれる。

「ゆずらしいな」
「――え?」
「必死に言葉を考えて、泣きそうな顔になって」
「………」
「そうだよな。“他のどうでもいいヤツ”なら、好きになってないよな」