10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


隣の健くんを見上げる。

ゴクリと、のど仏が動いていた。

「どうして、他のどうでもいいヤツじゃなかったんだろうって」

――健くん。

「どうでもいいヤツなら、ボッコボコのギッタンギッタンにできるのに」

フッと微笑んで、あたしを見下した。

健くんの瞳が、とても切ない。

「前、俺んち来た時、小さなグローブあっただろ?」
「うん。あたしのへたくそな文字が書いてあるヤツね」
「そう」

――“めざせ こうしえん”

文字は、もう消えかけていたけど。

「おまえが引っ越していってから、一度部屋の大掃除をしたんだ。ガキの頃のおもちゃとか、いらなくなったものを処分しようと思ってさ」
「………」
「実はあのグローブ。おもちゃ箱の一番下に入っててさ」

あたしは、軽く笑った。

「でもそれを見つけた瞬間。かなり懐かしくなって…何故か、俺の中が、おまえ一色になったんだ」