10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


肩に回される手に、少し力がこもった。

お互い、もう何も言わない。

健くんには、伝わったよね。

あたしの決心。

あたしは、健くんの顔を見ることができなかった――。


「……全っ然、楽しくなかった」

人力車から降りたヒロくんは、ずっとふて腐れていた。

「どうして、あれ2人乗りなの?」
「…さぁ、どうしてだろ」

アハハと、苦笑い。

「どうして3人じゃいけないの!?」
「…さぁ、どうしてだろ」

アハハ。 もう一度苦笑い。

「健だけずるい」

ギロリと、健くんを睨みつけた。

健くんは、フっと微笑む。

「ゆず。金閣寺行こうぜ」
「ちょ、おいっ!!また俺だけ置いてけぼりかよ!!」