10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「……え?俺、1人なの!?」

ようやくあたし達の番になり、あたしは健くんと一緒に人力車に乗りこんだ。

その後ろで、ヒロくんが1人叫んでいる。

「え? なんで?どうしてっ!?」
「ちょ、キミ。危ないからちゃんと座って!!」

お兄さんに体を押さえられながらも、身を乗り出している。

あたしは、隣の健くんと目を見合わせ肩をすくめた。

「…って、ねぇ!!俺を1人にしないでよっ!!ねぇってばぁ!!!!」

ヒロくんの叫びも虚しく、あたし達の乗る人力車が出発した。

そのすぐ後ろから、ヒロくんがついてくる。

「ヒロくん、ちょっとかわいそう」
「まぁ、いいんじゃね?」

健くんは、あたしを横目で見ながら微笑んだ。

「だって。今日は、俺の彼女でしょ?」

――ッ!!!!

「独り占めしたって、バチはあたんねぇだろ」