翌日の自由行動。 あたしは、ヒロくんと健くんと、旅館を飛び出した。 手には、ガイドブック。 時間の許す限り、できるだけ色んなところに行こうと、誰よりも早く出発した。 健くんと気まずくなってしまうかなと思ったけど。 いつも通りだった。 いつものように、『おはよう』とクールに声をかけてくれて。 『迷子になるな』と、微笑んでくれた。 でも――。 あたしには、わかる。 あたしの先を歩く健くんの背中が、いつもと違ってたことぐらい。