「自分に素直になんなくちゃダメだよ?」
「………」
「誰になんと言われようと、自分の思う方に行けばいいんだ。今さら、俺達に遠慮はいらないだろ?」
――ヒロ、くん
「一度、本気でぶつかってみたら?」
……あ。
龍兄と同じことを……
ヒロくんが、ニッコリ微笑んだ。
「少し酷だけど、健を使うのも一つの手だと思うよ?多分、健もそのつもりだと思うしね?」
――そうだ。
幼なじみのいいところは。
お互いを、わかり合えるところ。
健くんの心に傷をつけてしまうことになるけど。
今は、はっきりさせなきゃいけないんだ。
健くんは、あたしの気持ちなんて、とっくに知ってるはずだし。
――『明日だけでいいから』
あたしが、早く勇気を出さなきゃ。
これ以上、誰も傷つけたくない。



