10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


一回の勇気でいいのに。

心と体がうまくついていかないのは、どうして?

こんなにも自分がわからなくなるのは、どうして?

考えても考えても、答えは出そうになかった……


キュッ――。

シャワーを止め、髪をかきあげる。

バスタオルで水気を拭き取り、鏡で自分の顔を見た。

蒸気でくもったガラス。

あたしの顔は、微かに見えるだけ。

あたしの今の気持も、まさにこんな感じだった。

はっきり決まってるはずなのに、少しもやがかかってる。

全く先が見えなくて。

どんなにライトで照らしても、何も見えなくて。

ゆっくり手探りで、怯えながら進むことしかできない。

――怖い。
怖い。

和馬くんがいなくなるのが、怖い――…