一気に静かになった部屋。
けれど廊下からは、彼女達の賑やかな笑い声が聞こえてきた。
洗面道具を取り出し、シャワーへ向かう。
狭い空間で、ビニールのカーテンを閉めシャワーを出す。
すぐに、蒸気で周りが真っ白になった。
高い位置にシャワーを固定させ、頭から浴びる。
滝のようにあたしの顔を流れたお湯は、真っ白な湯船に打ちつけ激しい音を立てた。
しばらく、目を閉じる。
すぐに浮かんできたのは、和馬くんのスニーカーだった。
俯く視界に入った、スニーカー。
つま先は、あたしの方を向いていた。
どうして、あの時顔を上げられなかったんだろう。
今こんなに後悔するなら、あの時思い切って上げればよかったのに。
少しでよかったのに、どうしてそれが簡単にできないんだろう。
苦しい。
もどかしい。
こんな自分が、嫌になる。



