10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


一気に静かになった部屋。

けれど廊下からは、彼女達の賑やかな笑い声が聞こえてきた。

洗面道具を取り出し、シャワーへ向かう。

狭い空間で、ビニールのカーテンを閉めシャワーを出す。

すぐに、蒸気で周りが真っ白になった。

高い位置にシャワーを固定させ、頭から浴びる。

滝のようにあたしの顔を流れたお湯は、真っ白な湯船に打ちつけ激しい音を立てた。

しばらく、目を閉じる。

すぐに浮かんできたのは、和馬くんのスニーカーだった。

俯く視界に入った、スニーカー。

つま先は、あたしの方を向いていた。

どうして、あの時顔を上げられなかったんだろう。

今こんなに後悔するなら、あの時思い切って上げればよかったのに。

少しでよかったのに、どうしてそれが簡単にできないんだろう。

苦しい。

もどかしい。

こんな自分が、嫌になる。