バスの外は、お店の呼びこみの声や、たくさんの生徒の声で賑わっていた。 広々としたバスの中。 ヒロくんと 健くんと あたしと――。 あたしとヒロくんが笑い声を上げる度に、健くんの背中がもぞっと動いた。 シーっと人差し指を立て、またヒロくんと目を見合わせクスクス笑う。 4人の心は、少し動きつつあった。 だけど、この時はまだ だれもそれに気付いていなかった――… 誰かが行動を起こそうと決心すれば 気持ちを抑えなければならない人が出てくる。 恋愛に、人を傷つけない方法ってあるのかな……