10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


「うーわ。健ひどっ!! 自分だって少しはテンション上がってるくせに」
「あ?」

倒した身体を勢いよく起こした健くん。

眉間にしわを寄せ、ヒロくんを睨みつけている。

「別に京都ぐらいでテンションあがんねぇし」
「はいはい。そーゆーことにしといてあげますよ」
「……ムカつく」

健くんの眉尻がピクリとけいれんした。

椅子を限界まで後ろに倒すと、あたし達に背中を向けて寝てしまった。

2人のやり取りがおかしくて仕方ない。

「――プっ!!」

思わず、吹き出してしまった。

2人とも、どうしてこんなに優しいんだろう。

健くんは不器用だけど、向けられた背中から優しさが滲み出ているし。

ヒロくんは、その微笑む目があたしの心を癒してくれる。

「ありがと」

ヒロくんの目を真っすぐに見てお礼を言った。