「うん……。あっ、でも、ヒロくん達は行ってきて。せっかくの京都なんだし。それにほら、ヒロくん、抹茶飲みたいって言ってたじゃん。だから、健くんと2人で――」
行ってきて。
そう言おうとしたら、途中でヒロくんに遮られた。
「いいよ。俺、柏木とここにいる」
「え? でも……」
「俺もここにいる」
困惑した表情で2人を見ると、それぞれ自由な体勢で椅子に座っていた。
ヒロくんはあたしの後ろの席であたしを覗きこんでいて。
健くんは、その隣のシートを少し倒し身体を休めていた。
「ヒロと2人で回るとか、コイツのテンションの高さについていけねぇ」
健くんは、うっすらと瞼を閉じながら言った。



