10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


視界が大きくぶれた。

背中に衝撃を感じ、身体が宙を浮いた。

自分の身体を支えることができず、上半身が反転する。

助けを求めようと手を伸ばすけれど、むなしく宙を踊るだけだった。

周りから悲鳴が上がる。

助けて――ッ!!!!
落ちる……

「ゆずッ!!!!!!」

固く目を瞑った瞬間、力強く手首を握られ、グイっと引き寄せられた。

階段から落ちそうになっていた身体が、危機一髪のところで引っ込む。

勢いよく砂利の地面に崩れ落ち、全身に痛みが走る。

けれど、階段を落ちそうになった恐怖心に比べたらどうってことない。

「ゆず!!!! 大丈夫か!?」