10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


清水寺を一通り回ったあと、少しの間だけ自由行動の時間となった。

迎えたくなかった、時間――…

どこにいるのかわからない和馬くん。

捜さないようにしようと思っても、やっぱり無意識のうちに目が追ってた。

茶髪の、少しくせっ毛な頭を。

いつも怠そうに、両手をポケットに突っ込んだ猫背気味の背中を。

捜さしては、目を逸らして。

和馬くんを想っては、頭を振った。

「ねぇ、抹茶飲みに行こうよ」

ヒロくんが長い階段の前で振り返った。

あたしは、気持ちを切り替えるように、大きく頷く。

さっきヒロくんが指差したお店は、この階段を下りてすぐのところだった。

京都と言えば“抹茶”。

せっかく京都まで来たんだから、ウジウジしてないで楽しまなきゃね。

「健くんも、早く行こっ!!!」
「……ったく、はしゃぎすぎ」

相変わらずクールな健くんの腕を引っ張って、階段を先に駆け降りていったヒロくんのあとを追った。

その時――…

ドンッ……!!!!

……え?