フラッシュが光った瞬間。
和馬くんと、目が合ったような気がした。
フラッシュの光が残る目を瞬かせ、人ごみの中を捜した。
でも、和馬くんの姿は、どこにもない。
――気のせい?
「あーあ、柏木どこ見てたんだよ」
「え?」
デジカメの画面を覗きこむヒロくんが、眉を寄せた。
「ほら、どっかよそ見てんじゃん。カメラ目線は、俺と健だけ。てか、健。おまえ少しは笑えよ。なぜ無表情?」
「別に?写真とか興味ないし」
「興味なくても、柏木のカメラなんだから笑えよなぁ。どうする?柏木。もう一度撮り直す?」
デジカメの画面を向けられ、あたしは咄嗟に首を左右に振った。



