“舞台”と呼ばれるそこは、少し斜めになっている。
足が勝手に前に進み、柵を飛び越えて落ちてしまいそうな感覚になった。
でも。
そこからの眺めは最高。
紅葉に目が染まり、そのバックに広がる京都の町並みはため息が出るほど美しかった。
「うわー。きれー」
ため息と共に、声がもれる。
「ね、ね、写真とろ!!」
ヒロくんと健くんの腕を掴み、柵に背中を付け、紅葉がキレイに入るようにデジカメを構えた。
「柏木、カメラ貸して。真ん中じゃ撮りにくいでしょ? 俺が撮るから」
「ありがと」
「はーい、笑ってねぇ」
ヒロくんがカメラを構え、あたし達3人は身を寄せ合った。
パシャリ。
――あ。



