D組の塊の、少し後ろをのろのろ歩いているあたし達。 和馬くんは…… あの、塊の中。 それでも、誰よりも背の高い和馬くんの頭はひとりだけポツンと出ていて。 どんなに人ごみに揉まれていても、一発で見つけることができる。 気が付いたら、和馬くんを目で追ってて ハッと我に返っては、慌てて目を逸らす。 ガイドさんが説明をしている間、ずっとその繰り返しだった。 清水寺に続く長い階段。 蟻の行進のように、ぞろぞろと上って行く。 「みなさーん。ここ、清水の舞台から京都の街を見下してみて下さぁい」