10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!


軋む心臓。

痛かった。

団体行動の後の自由行動。

止められるなら、今しかなかったのに……

あたしが顔を上げた時には、人ゴミの中に消えていく、和馬くんの背中が微かに見えただけだった。

――『本気でぶつかっていいんだぞ』

ぶつかれると思ったよ。

けど、龍兄、そんな簡単なことじゃないね……

どんだけ“行け”って心で叫んでも、思うように体が動いてくれなくて。

強力な接着剤で足を固定されたんじゃないかと思うくらい、地面から足が離れなかった。

「柏木、行こっか」

ヒロくんの手が、ポンとあたしの頭に乗った。

相変わらず優しい笑顔。

何も言わなくても、周りの空気を読めるヒロくん。

そして、その後ろにいる健くんも。

あたしの考えてることなんて、この2人には、きっと全てお見通し。