思わず、目を逸らしてしまった。 髪を整えるふりをして、俯いた。 ふと、俯く視界に入ったのは、和馬くんのスニーカー。 完全に、顔を上げるタイミングを失ってしまった。 つま先は確実にあたしに向いていて。 話しかけるなら今しかチャンスはないのに、 どうしても、顔を上げることができなかった。 ジャリ、と、砂の鳴く音。 視界に入る和馬くんの足は方向を変え、生徒の波に消えていった。