「あんまはしゃぎすぎんなよ。すぐに迷子になるんだから」
ま、迷子って……
「迷子になんかならないよ」
「よく言うよ。購買の場所がわからなくて、校内で迷子になってたくせに」
……うっ
それとこれとは、また別な話で……
しかも、あの時は勢いで教室を出ちゃったせいだし。
それに、あのリーダーに絡まれて身動きが取れなかっただけと言うか……
「フっ――。そんな必死な顔して、言い訳考えんなよ」
グシャリと撫でられた頭。
大きく高鳴る鼓動。
手で押さえながら顔を上げると、健くんは柔らかく微笑んでいた。
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