幸せの味~君に食べてほしいから~


ということで、教室に戻った。

手を付けてないお弁当を、彼女に手渡した。


「いただきます…」


彩りも大事にして、でも美味しさも忘れずに、自信のあるお弁当。

食べながら彼女は、少し泣いていた。


「どうしたの?え、泣くほど不味い?」

「こんな美味しい手料理、初めて食べた…」

「え…?」


深い意味がありそうだと感じた。

守りたいと思ってしまった。

食べ終わった彼女に、尋ねた。


「僕と、付き合ってくれる?」


寂しそうな顔で、彼女は頷いた。