この世に未練なんてない。私には神も仏もなかった。同級生からはいじめられて、仲良かった友達からは無視されて。「ここから落ちたら、死ねるかな」私のことを見る人は一人もいない。それに取り返しのつかない過ちを犯した私に、救いなんてあるはずがない。「……ごめん、皆」飛び降りようと窓から手を離した刹那。今までにない直接頭に響くような――偉大なる声が、私を更なるどん底へとつき落とす。「地獄に堕ちる勇気はあるか」