狂愛〜時計は静かに〜

「あの子と繋がる方がいいんじゃない?」




何言ってるんだ。自分。




「えーでも音桜の方が可愛いしチューしたいし」



「あの子の方が可愛いに決まってる」




頭をポリポリ掻いてまっすぐにわたしを見下ろしてくる。



「今自由だからあの子の場所に行ってよ、お願いだから」



何言ってるんだ自分。慣れない下駄で走り去ろうとする。



「浴衣!似合ってる!」




こんな時さえ素直に応じれない自分が憎たらしい。