泣いているのは君のせいじゃない

「城田壱成と喋ってしまいました…」

私がそう切り出すと、

「はあ、絃葉タオル取りに行って帰ってきた後、様子がおかしかった原因ってこれ?」

「…うん、」

「うーーーん、そっかいや、逆にここまで何も接点なく過ごせてたのがすごくないか?」

頭を抱える朱莉の横で櫂が言った。

「いや、まあそうだけど。同じ高校ってだけでも驚いたし、でもうちの高校マンモス校でクラス数も多いしさ、関わることなんてないと私も思ってたよ?けど、まさか2年で同じクラスになるとは…流石に同じクラスで全く話さないってのは無理かもしれないけどさ…」

朱莉が心配そうに私を見つめてくる。

「絃葉、大丈夫?」

「…うん、私は大丈夫」