学校一の王子は、好きって伝えたい


翌朝。

1年生の階を回って、心花ちゃんを見つけた。


「心花ちゃん!」


窓際に座る、明らかに他とオーラが違う心花ちゃんを呼んだ。

チラリとこちらを見て、立ち上がって来てくれた。


「で、今日どう?」

「…いいですよ」


どこかつっけんどんな心花ちゃん。


「どうした?」


顔を背けてしまい、考えてることが分からない。


「お昼に会えるの楽しみにしてるね!じゃ、食堂で!」

「…はい」


すぐ席に戻ってしまった。

僕のこと、よく思ってないのだろうか。

実際、こちらに笑顔を向けてくれたことはない。


昼休み。

弁当を持って食堂へ。

端の席を確保して、心花ちゃんを待っていた。

しばらくすると、彼女もお弁当を持ってやってきてくれた。

不安げなこの表情は、どこから来てるんだろう。


「お隣、どうぞ」

「はい…」


食堂といっても、学食があるというわけではなく、ただ食べるスペースがあるだけ。

大体が教室で食べるから、割と静か。

ゆっくりできるかなー、と思って食堂を選んだ。


「いきなり誘ってごめんね。でも、心花ちゃん誘うの、ここ逃したらもうないなって思ったからさ」

「そうですか…」


心花ちゃんは僕のことをそこまで気にせず、普通にご飯を食べていた。