学校一の王子は、好きって伝えたい


「好きだよ、心花ちゃん」


何考えてるか分からない顔になっていった。


「先輩、私とは釣り合わないですよ。学校の王子様系アイドルが、私となんか」


泣きそうな顔で、彼女はそう言った。


「釣り合う釣り合わないじゃなくて、好きかそうじゃないかで答えてよ」

「ただの、王子様系アイドルとファンでいいじゃないですか」

「それじゃ遠…ん?」


違和感に気付いた。


「ねえそれって、俺のこと好きってことじゃないの?」


そう問うと、心花ちゃんは頬を染めた。

それと同時に泣き出してしまった。


「怖かった。先輩と一緒にいたら、先輩のこと好きな女の子達にいじめられるんじゃないかって」

「うん」

「だから、あまり関わりたくなかったんです。でも、好きって気持ちは壊せなくって」

「うん」

「私も好きです、先輩」

「付き合ってくれる?」


心花ちゃんは頷いた。

僕はそっと、抱き締めた。


やっと伝えられた気持ちを、存分に込めて。