「あれ、結城さんお荷物は?それだけですか?」 「あ……えっとぉ」 ちらっと、竜くんの方を見た。 そしたら予想通り、とっても嫌な顔をして、知らん振りされる。 「……ああ、成る程」 そういうと、遠山さんは竜くんの頭をぐりぐりと撫でる。 それは、まるでペットにするような感じ。 「やめろよ!遠山!」 そういうと竜くんの髪はさらにぐちゃぐちゃになった。