夜だから当然、廊下は暗くて、見辛い。 まだおぼろ気な場所だ。 ちゃんと迷わず行けるかな?と不安になったけど…。 曲がり角を曲がったら、 何処からか洩れてくる月明かりが、慣れない廊下の道のりに光を照らしてくれていた。 ……なんてありがたい。 だけど、 何処から洩れた光なのか。 不思議に思っていれば――――… ――――はっ、と。 息を飲む程の、美しさだった……。