ふぅー…


よし、落ちついた。



恐る恐る…塞いでた耳を外し………




「あーすーかーちゃーん!!なんでシカトすんのよ~!」




いやだ!!なんかやだ!!



あたしの身体は反射的に他人の振りという技を………




「は~い!逃げるのはなし、ね?」




にっこり。


…この人、へらへら笑ってるだけじゃなかったのね。



がっしりと、腕を掴ま――拘束された。



逃がさない、というように。



仕方ない…。と抵抗を諦め、バレないように小さくため息をひとつ吐いた。




「……あの…、どうして居るんですか?」




それから、冷静になって一番気になるポイントを聞いてみた。