「社長!!本日付で!私退職します!!」
バン!!と社長のデスクに退職届と書かれた封筒を叩きつける。
これで社長に退職届を突き出すのは10回目。
今度こそは退職してやるぞ、という強い意思のもと、キッと目の前の社長を睨みつける。
社長はうーん、とうなると封筒を開けることなく、デスク横のゴミ箱にポイッと投げ捨てた。
「うん☆却下☆」
「社長ぉぉぉぉおお!!」
予想していた反応に社長の腕にガッシリとしがみつく。
「これで10回目ですよ?!そろそろ退職させてくださいよ!!退職届捨てるなんてブラックにも程があるでしょ!!」
「仕方ないのよ、美咲ちゃん!!」
社長は私の腕を振り払うと男のくせに変に伸ばしたカッパ頭をサラリと左右にふる。
くっ、何回みても社長のこのカッパ頭が気に入らない。
起業3年の超極小芸能事務所noremuの社長である大野 誠とは、もう10何年もの付き合いにもある。
幼少期住んでいた家の隣人の息子だった彼とはいわゆる、幼なじみ、と言うやつだが、世間一般が想像するような仲良い感じではなく、むしろ、年下である私が、この好き勝手やりたい放題のこいつの世話係をしていたのだ。
急にパン屋がやりたいと騒ぎ出し、家出して隣の県のパン屋に居候してパン職人の修行をしていたのを連れ戻したのは今でも忘れられない。
こいつの好き放題っぷりは話し始めたらキリがないのでこれ以上言わないでおくが、これまで幾度もこいつの傍若無人な行動を止めてきたのは事実だ。
ただ、止められなかったことが1つ…。
そう、《芸能事務所の設立》だ。
バン!!と社長のデスクに退職届と書かれた封筒を叩きつける。
これで社長に退職届を突き出すのは10回目。
今度こそは退職してやるぞ、という強い意思のもと、キッと目の前の社長を睨みつける。
社長はうーん、とうなると封筒を開けることなく、デスク横のゴミ箱にポイッと投げ捨てた。
「うん☆却下☆」
「社長ぉぉぉぉおお!!」
予想していた反応に社長の腕にガッシリとしがみつく。
「これで10回目ですよ?!そろそろ退職させてくださいよ!!退職届捨てるなんてブラックにも程があるでしょ!!」
「仕方ないのよ、美咲ちゃん!!」
社長は私の腕を振り払うと男のくせに変に伸ばしたカッパ頭をサラリと左右にふる。
くっ、何回みても社長のこのカッパ頭が気に入らない。
起業3年の超極小芸能事務所noremuの社長である大野 誠とは、もう10何年もの付き合いにもある。
幼少期住んでいた家の隣人の息子だった彼とはいわゆる、幼なじみ、と言うやつだが、世間一般が想像するような仲良い感じではなく、むしろ、年下である私が、この好き勝手やりたい放題のこいつの世話係をしていたのだ。
急にパン屋がやりたいと騒ぎ出し、家出して隣の県のパン屋に居候してパン職人の修行をしていたのを連れ戻したのは今でも忘れられない。
こいつの好き放題っぷりは話し始めたらキリがないのでこれ以上言わないでおくが、これまで幾度もこいつの傍若無人な行動を止めてきたのは事実だ。
ただ、止められなかったことが1つ…。
そう、《芸能事務所の設立》だ。
