――……
4人が出ていった直後、30分くらい留守番組の座談会のような撮影があった。
主に出ていったペアへの冷やかしと、紫苑の慰め会みたいな。
“爽真が選ばれて傷つく紫苑”と“心の隙間を虎視眈々と狙う瑠奈”。
「はぁ、思ったより凹んでるかも」
「元気出して?紫苑くん。
瑠奈とお話ししてれば、夕方なんてすぐだよ♡」
「ふ、すごい自信じゃない?
でもちょっと元気出たかも」
「ふふ。でしょー?」
そんな画が欲しいのは聞かなくてもわかるから、紫苑との演技も噛み合いやすかった。
「カット!OKでーす」
撮れ高ができた辺りで、撮影が終わる。
スタッフ達はテキパキと道具を片付けて、残る担当以外はさっさと引き払っていった。
「あーっ……暇になっちゃったッスね〜」
一度テキストを片付けたらもうやる気をなくした陸が、ぐんと伸びをしてソファに溶けた。
「ずいぶん静かになっちゃいましたね……
ちょっと寂しいかもです……」
ダイニングテーブルに座りながら、ひよりもしょぼんと机面に凭れる。
垂れ下がる、小動物の耳と尻尾が見えた。
「そういえば。物置部屋にゲーム機があった気がするな」
しんみりした部屋に、もう切り替えてる紫苑の声が通る。
(あからさまっ……この2人なら特に怪しまないってわかってるな)
なんて、心の中で呆れた顔をしていると。
「探しにいくから、瑠奈ちゃん、付き合ってくれない?」
綺麗な王子様の顔が、怖いくらい爽やかに私に微笑みかけてきた。



