まずは、今日のこと。
(美玲が作ったご飯を、美味しいって言ったのが嫌だった)
(クール男子の演技ってわかってるけど、冷たくされたのが思った以上にショックだった)
ポツポツと浮かぶ映像は、どこを切り取っても爽真のことばっかりで。
(昨日の夜、来てくれてたらこんなに苦しくなかったのに)
そうやって爽真を責めるくせに、少しも嫌いにはなれない。
“どこにも行かない”って言ってくれた言葉が、
“一緒に笑い飛ばそう”って交わした約束が、
毎日を持ち帰る深夜0時のあの時間が、
私の心を支えていたのは、どうしようもない真実だから。
深夜0時。
いつだって爽真はそこにいて、
どうでもいい話に笑ってくれて。
たまに、ちょっとだけ。
特別みたいな熱をくれる。
触れ合った肩も、寄り添いあった熱も、手の温度も感触も全部私の心を刺激して、離れなかった。



