台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

21:00。

1日を終えて、私はまたひよりとベッドを半分こしている。

「今日は緊張しましたねっ、瑠奈ちゃん。
今日の生配信、なにかやっちゃってないか心配です……」

「……そうだねぇ。反応見るの、怖ぁい」

なんて言いながら、スマホを持つ指は最速でアオバケの配信ページを開いている。


今日の配信アーカイブ。
なによりチェックしたいのは、1番最後のデート指名のシーン……の、視聴者の反応。


(どうかどうか、私の懸念は当たらないで)


そう念じながら、配信アーカイブのサムネをタップしようとする。
けれど、画面を覗き込んできたひよりにそれを阻まれた。


「瑠奈ちゃんっ3話前編も配信されてますよっ
まずはこっち、見ませんか?」


ひよりの顔はちょっと焦っていて、心配が滲んでいる。
生配信の自分への反応に、本気で不安を抱いているのだろう。

観るのを怖がっているひよりを無視して、生配信から観るのはかなり気が引けた。


(……観るタイミングがズレるだけで、もう結果は変わらないわけだし。
まぁ、しょうがないか。とりあえず……)


「……じゃ、そうしよっか♡
先週はなにしてたっけー……?」

アーカイブをタップしかけた指をスライドさせて、3話前編のサムネをタップする。

聞き慣れたOPが部屋を包んで、うつ伏せのひよりがキュッと肩を寄せた。