台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


「あ。俺4番だ」

1番最初に声を上げたのは、紫苑。

「おっ、じゃああたしとペアだ!よろしくー」

ブンブンと番号札を振りながら明るく笑ったのは、彩加。

「……俺は、2番だった」

紫苑×彩加ペアの成立に、“気が気じゃない”って顔をしながら平静を装っているのは、大和。

「2番は私、なんだけど……なんか――ごめんね」

美玲が申し訳なさそうに眉尻を垂らす。

その隣で、“紫苑じゃなかったことに不満顔”を作る私の背中には、嫌な汗が伝い始める。

「はいっひよりは、1番でしたっ」
「まじ!?俺、運やばくね!?」

横並び一列の両端から、ぴょんっと小動物たちがはしゃいで飛び出す。


(うわっ最悪……!)


ロケ史上最悪中の最悪に、ひっくり返りそうだ。



「……てことは、瑠奈と一緒の3番はぁ――……」

より意識的に甘ったるい笑顔を作りながら、男子たちの方に顔を覗かせる。

番号札を掲げることすらせず、正面を向いているクールな無表情に向かって、砂糖を溶かした声をぶつけた。


「爽真くん、だねっ♡」