「なんか変じゃね?あいつ」
「珍しくお寝坊でしたし、ほんとに具合が悪いのかもしれませぇん……」
陸が怪訝な顔をして、ひよりも心配そうに眉尻を垂らす。
「……まぁ本人は体調不良じゃないって言ってるし、ちょっとそっとしとこうよ」
そう言って、紫苑は会話の空気を元に戻しながらちらりと私の後ろ姿を盗み見る。
ひとりぼっちで項垂れているような様子に、意味深に紫苑の目が細く引き締まる。
「……俺も、ごちそうさま」
ずっと外を見ていた爽真は、流れを切るように立ち上がってまとめた皿をキッチンに運ぶ。
水道のレバーを上げて重ねた皿に水を満たしながら、ソファに向かいそうな意識をそこに留めようとしていた。



