「嫉妬が可愛いとか言われてるけどさ。単にガキなだけだよね。
俺ら仕事しに来てるんだよ?仕事中に私情漏らすのはどうなんですかー」
「本人として出てるのに、私情が出ない方がおかしいだろ。
完全に仕事に振り切れる奴が異常」
「うわ、それ瑠奈ちゃんへの陰口だからね?」
「瑠奈本人にも似たようなこと言ってるし、それが悪いことだとは言ってない」
一旦両者一息ついて、仏頂面で睨み合う。
相手のアラや隙を見つけたら即座に突く。
そんな闘志が漏れ出ている。
「大体、瑠奈ちゃんに見せる爽真の“素”とか態度の違いってなに?
真夜中のリビングで何してるの?
まさか急に幼児語喋り出したりしてないよね?そしたらドン引きなんだけど」
「気色悪い妄想やめろ。
お前だってカメラの外で云々言われてるだろ」
「ちゃんと読んだ?俺は普通の男子になる的なこと言われてるの。王子から男子になるだけ。健全じゃない?」
「自分で王子って言うな。寒い」
もはやくだらないイチャモンの付け合い。
なのに、精神年齢の下がった2人は気付かない。
「俺のムーブは瑠奈ちゃんの心を乱せてるらしいよ。ちゃんとアプローチもするしわかりやすいわけ。
そこに女子はキュンとするの」
「女子って大枠で括るな。
お前の行動は軽すぎて本気か疑わしいんだよ」
「激重に一途でも、本人に気づかれなきゃ何の意味もないでしょ」
一区切り置くごとに散る火花。
とにかく一言でも多く返す。
そのために本番の時よりもしっかり、何度もアンケートに目を通す。



