台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―


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皿洗い当番を始めて3日目。
今日も、賑やかなリビングとは引き戸一枚隔てたキッチンで、彩加と2人、シンクに並んで皿洗いをしている。

「……でさ!櫂のことかっこいいって思ってたんだけどね?」

俺が洗い終えた皿を受け取り、それを拭き上げながら、彩加はずっと一人で喋っている。


どんなことでも彩加は包み隠さず話すから、彼女について、知ったことがいくつかある。

まずは、結構面食い。
この数日で、気になる男子から好きな芸能人まで、いろんな男の名前を聞いた。

その誰もが、優しげなのに華やかな見た目をした人物。
好きなタイプがわかりやすい。


「櫂くんのこと、梨沙が気になってるって言ってて――
そしたらもう、応援するしかないじゃん?」


次に、思いやりが深い。
彩加は誰かと争うくらいなら、自分は身を引くどころか応援団にまで回るお人好し。

“献身的な大和”が実在するなら、こんな人なんだろうなって思った。


「大和はどう?最近栞と、進展あった?」

「特に……?この間のスキーデートも、裕太に先越されたし」

「はぁん!?またー?
もっとグイグイ行かないと!あと数日しかないのに、とられちゃうよー!?」


……そして、
自分は引く癖に、人には発破をかけまくる。